KMC陸上クラブ

東京都多摩地区を拠点に活動している小学生・中学生・高校生対象のジュニア陸上クラブ(陸上教室)です!

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人工万能細胞

『ヒトの皮膚から万能細胞』
11月21日(水)にどの新聞も一面はこの記事だったと思います。
難しい内容なので、わかったようで実はわかっていないのかもしれませんが、ノーベル賞級の研究成果のようです。

今までは受精卵などの生殖細胞からES細胞という万能細胞を作っていたようですが、今回の研究では成人の皮膚細胞をリセットさせることでES細胞に似た性質を持つiPS細胞という万能細胞を作ったという所が大きな違いであり、このことで倫理的なことなど様々な問題がクリアできそうです。
しかし、全く問題が無いわけではなく、京大の研究グループの場合には細胞をリセットさせる時に使用する遺伝子やウィルスがガンとの関連が深いようなので、それらを使用しない方法が今後研究されるのではないでしょうか。

スポーツの世界でもコンタクトスポーツでは脊髄を損傷してしまうことがあり、選手生命だけではなく、その後の人生を大きく狂わせてしまうことがあります。
そのような選手に対しても希望をもたらす素晴らしい研究だと思うので、国を挙げて一刻も早く実用化を図ってもらいたいものです。


子供の体力vol.3

コーチングクリニック3月号に東海大の有賀誠司先生が小中学生の筋力トレーニングについて書かれていたのですが、その中に子供の体力低下のデータとして持久力の項目が載っていました。
中学1年女子の1000mのタイムが1985年の4分27秒をピークに下がり始め、2000年には4分52秒まで下がっているというものでした。
ピンとこない人もいると思いますが、15年で25秒も遅くなるというのはとても大きな問題です。

持久力というのは=粘り強さです。
このデータを見て、最近の子供に精神的忍耐力が欠けてきているということにも何かしら影響しているのではないかと感じました。
持久走が嫌いな子はたくさんいるでしょうが、人間は適度なストレスがあるから成長するものです。
ストレスから開放されることばかりが叫ばれる昨今ですが、冬場の持久走やマラソン大会などが少しは子供の成長に意義があるものではないでしょうか。
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参考:KMC陸上クラブの中学1年女子の平均3分52秒(2007年2月11日現在)
※手元にあった7人の記録だけなので偏ったデータです。


子供の体力vol.2

“子供の体力”は2005年のひとりごとでも取り上げましたが、昨日も子供の体力低下に関するデータを本屋でたまたま目にしたので、久々にこのテーマで書いてみたいと思います。

前回は読売新聞に載っていた50m走の記録低下に関することだけでしたが、今回目にしたデータは50m走プラス、立幅跳、ソフトボール投の記録や身長体重の推移まで載っていたので、とても分かりやすいものでした。

データはグラフ化されているのですが、身長や体重がグングンと伸びているのに対し、走・跳・投のデータは下がる一方でした。
単純に考えれば体格が大きくなるのに対して走・跳・投のデータが比例して上がるはずです。
しかし、反比例しているというのはとても不自然です。

スポーツ界では年々記録が向上しているのに対して、平均体力が低下の一途を辿るということは、一部の子が著しく低下をしているということになります。
この不自然な状態を作っているのは社会(大人)です。
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9歳児のデータ
      1985年      2005年
50m走  男子 9.4      男子 9.69  -0.29
      女子 9.74     女子 9.97  -0.23
立幅跳    男子158.5    男子146.1  -12.4
      女子147.3    女子136.1  -11.2
ソフト投  男子25.13    男子21.92  -3.21
      女子14.22    女子12.55  -1.67
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体格と体力、心と体などの調和がとれていない不健全な子供が増えていると思います。
そろそろ学力の向上に偏りすぎた教育を改めていく必要があるのではないでしょうか。

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【健全】 大辞泉より
1 身心が正常に働き、健康であること。また、そのさま。「―な発達をとげる」
2 考え方や行動が偏らず調和がとれていること。また、そのさま。「―な社会教育」
3 物事が正常に機能して、しっかりした状態にあること。また、そのさま。「―な財政」


年末テストの答え合わせ 《府中市民陸上競技場》

●一年間の総まとめ
アスリートの年末テストをみんなで考えながら答え合わせしました。
基本的なことを間違えている子が多かったので、今日の答え合わせでしっかり頭に叩き込んでおきましょう!
学んだことを基に来年は更に活躍して欲しいです!!


誰かのため

昨日は小学生クロスカントリーリレーの東京都代表選考会でした。
レギュラー全員が自分の持っている力を出し切った(全員が大幅なベスト記録更新!)第3位だったと思います。
まさにこれがリレーや駅伝の素晴らしさではないでしょうか。

私は子供の頃『何故自分のためには努力できないのに、誰か他の人のためだったら努力ができるのだろう?』とずっと疑問に思っていました。
そして子供ながらに悩んで出した答えが“人は自分の存在意義を探しながら生きているのではないだろうか?”でした。
その考えは大人になるに連れてより明確なものになり、いつの日からか意識的に自分の存在意義を探しながら生きるようになりました。

その結果、今は教え子たちの動きが変わり、結果に繋がり、本人だけではなくお父さんお母さんなど周りの人までが笑顔になる。
まさに自分の存在意義がここにあります。

子供の成長過程においてチームスポーツはとても素晴らしい教材になると思います。
サッカーで言うならば自分のシュートや自分のアシスト、または自分のファインセーブがチームの勝利に貢献できた時の喜びは子供にとってもの凄く良い経験です。

昨日の駅伝も一人一人の大幅なベスト記録更新によって掴んだ3位。
これもメンバーの一人一人が頑張った結果であり、一人も欠くことができないレースでした。
このような経験こそが、自分の存在意義を無意識に模索している子供にとっては必要なのです。
自分の頑張りが他の誰かに大きな影響を与えるという経験、これを多くの子供に体感してもらいたいですね。

そのことが利己主義な大人を減らし、平和な社会を作ることにもつながるのではないでしょうか。


斎藤祐樹投手

ハンカチ王子こと斎藤祐樹投手は爽やかな好青年で、反抗期が無さそうですよね(あったのかもしれませんが)。
何故こんなにも国民みんなが認めるような好青年に育ったのでしょう???

一番はご両親が素晴らしい育て方をされたのでしょう。
その他の要因としては、早実へ通うために群馬の親元を離れお兄さんと二人で暮らしていたことも大きいのではないでしょうか。
斎藤投手のご両親がしっかり子離れできていること、そして斎藤投手が親元を離れたことにより精神的自立をしたこと、このことがとてもしっかりした好青年の斎藤投手を生み出したのではないでしょうか。

動物の世界では親が子供を突き放す瞬間があります。
それは自立しなければ厳しい自然界で生きていくことが出来ないからです。
人間はもっと動物たちを見習った方が良いのではないでしょうか?
親が子供を干渉し過ぎると子供は健全に育ちません。

子供を一人の人格として認識し、少しずつでも距離をとるようにすることが結果的に子供のためになるのではないかと私は思います。
そうすれば子供が親を殺すような悲しい犯罪からニート問題まで、様々な問題が少しは解消されていくと思います。
自然界も厳しいですが、人間の現代社会もかなり厳しいです。
厳しい現実から守ってあげるのではなく、そこで生きていく力をつけてあげるような教育を大人は考えていくべきではないでしょうか。


スポーツ選手にとって才能とは

前回“夢”について書きましたが、今回も続きのような内容の“才能”です。
自分にはどんな才能があるのだろう?
才能なんて何も無いんじゃないだろうか?
誰もが若い時はこんなことで悩んだりするものです。

陸上選手であれば瞬発力・跳躍力・持久力、調整力などを生まれながらに持っていれば“身体的才能”がある選手と言えるでしょう。
しかし、この身体的才能があったとしても陸上選手として成功するとは限りません。そこにはもう一つのとても大切な“才能”が必要だからです。

ジョン・レノン(知らない子もいるかな?)がピッタリの言葉を残しています。
『根本的な才能とは、自分に何かができると信じることだ』

まさにこれだと思います。
自分を信じるというのはとても難しいことです。
これが出来なくて夢を叶えられなくなる人が多いと思います。
他人から見てどんなに才能に恵まれている人でも自分を客観的に見ることが出来なければ自信など持てないでしょうし、才能があると思っていたからこそ挫折して夢を諦めることもあるでしょう。

私がアスリートの子供たちに対して言うことは
『世界中に同じ夢を追っている人間はたくさんいて、常にふるいにかけられている、夢を叶えたいならばふるい落とされないように最後までしがみつけ!最後まで残った人間が夢を手に出来る!』
または
『夢は裏切らない、人間が夢を裏切っているだけだ』

こんなことを言うと才能も無いのに夢ばかり追いかけていても時間の無駄だ!
人生諦めも肝心なんだ!と怒られてしまいそうですね。
もちろんただ単に無謀な夢を追い続けろと言っているわけではないし、不向きのものを追い続けろと言っているわけでもありません。
冷静な判断力と、正しい努力の方向性は必要です。
努力も正しくなければ夢は遠のくだけでしょう。

ただし、夢を掴んだ人たちは何度挫折を繰り返しても、どんなに結果が思い通りにならなくても、どんなに周囲に反対されても、決して諦めなかった人たちではないでしょうか。
どのような夢であれ簡単に叶う夢など一つもなく、自分ならば出来る!という自信や、自分にはこれしかない!という覚悟、これを持てる人間が夢に近づける“才能”の持ち主だと私は思います。
特に日本人は謙虚に自分を低く評価し過ぎる傾向にありますね。
みんなは自分の可能性を信じて突き進むことができますか?


one for all, all for one

13日にアスリートの勉強会でone for all, all for oneについて話しをしましたが、たまたま今日家に帰りテレビを見ていると、若い子が『自分にメリットが無い!』という言葉を連呼していました。
やっぱりそうか・・・
そもそも昨日のアスリート勉強会でone for all, all for oneを取り上げたのは、このように自分の事しか考えられない子が多いと感じていたからです。

最近の子が自分の事ばかり考えるようになったのは色々な理由があるでしょう。
子供を持たない私のような者が偉そうなことは言えないので、家庭環境については割愛させて頂きますが、少なくとも私の学生時代を考えるともう少しみんなが他人を思いやっていたように思います。
私自身も陸上部とボランティアクラブを掛け持ちして、常に人のために自分が出来ることは何かと考えていましたし、そのような子が他にもたくさんいてボランティアクラブはかなりの大世帯でした。

そもそもone for all, all for oneというのはチームスポーツで頻繁に使われる言葉ですが、“一人はみんなのために、みんなは一人のために”とただ単にチームワークを表す浅い考えで使われていることが多いと思います。
しかしone for all, all for oneとは自己犠牲も伴うものだと私は理解しています。
もしも選手が自分の成績だけを考えてプレーしていたらそのチームは勝てないでしょう。
野球で例えるならば、自分がアウトになってでもバントをしてランナーを進塁させる。
ランナーが盗塁しやすいようにわざと空振りをする。
勝ち星も何もつかないのにワンポイントの中継ぎとして投げる等、自分を犠牲にしてでもチーム(みんな)に貢献することを覚えるのがスポーツの素晴らしさだと思います。

誰だって自分がホームランを打ちたいし、勝利投手になりヒーローになりたいのです。
しかし自分のやりたいようにやっている選手はきっと社会へ出ても適応できないでしょう。
私はそんな大人が増えて欲しくはないし、ましてや自分の教え子がそんな大人にはなって欲しくないのです。
だからこそ私は個人競技である陸上競技でもone for all, all for oneのスピリットをみんなに持ってもらいたいと思い、常に自分がチームのために何が出来るのか考えろ!と口煩く言っているのです。

個人競技の陸上競技でチームに貢献するということが子供たちにはなかなか理解できないらしく私に叱られてばかりいますが、KMCはクラブチームなのです。
“チーム”である以上はみんなが同じ方向(目標)に向かい努力していかなければならないのです。
もしもまだ何をすれば良いのかわからないのであれば、それはチームの進む方向がわかっていないということです。

ここまで話しをしても楽をしたい、他人のためになんか働きたくない、と言う子もきっといるでしょう。
しかし人間は経験を積むことにより成長できるのです。
もしも自分の事だけをしていたら経験できるとこは少ないはずです。
しかし人のために何かしてみて下さい。経験できることは何倍にも増え、そのことで自分が成長し結果的に得をします。
たまたまつけたテレビがきっかけで気がつけばまた長いひとりごとになってしまいました...。きりがないので今日はこの辺でやめておきます。


子供の体力vol.1

今日の読売新聞朝刊に“鈍足 今の男の子”という記事が載っていました。
記事によると9歳男子の50m走の平均記録は20年前の同年齢女子の水準にまで落ちたそうです。
そこに載っていたグラフを見ると本当に急降下という感じでした。

男女共に1987年がピークで男子9″28 女子9″62
男女共に一番遅かったのは2001年で男子9″84 女子10″04

小学生は子供らしく外で友達と遊ぶことも人格形成には欠かせないことだと私は思います。
そのような観点からこの記事を見ると、最近の少年犯罪の急増もうなずけるような気がします。
少々乱暴な言い方をしてしまいましたが、やはり子供の頃は子供らしく元気に外で遊ぶべきではないでしょうか。

おそらくほとんどの方がこの意見に賛同して頂けると思うのですが、一方では遊ぶ場所が少なくなり、治安が悪化してきているために家の中で遊ぶしかないという現実・・・。

こうなってしまうと悪循環ですね。

しかし先ほどのグラフが実は2001年を境にまた上昇してきているのです。
これを見た時に私は文部科学省が2000年に公表したスポーツ振興基本計画を思い出しました。
これは全国各市区町村に少なくとも1つは総合型地域スポーツクラブを作ろうというものです(KMCを立ち上げたのも実はこの年)。
このまま子供たちの体力が上昇し続けるかどうかはわかりませんが、特に東京都の子供たちは地方の子に比べて体力が無いのは小学生陸上を見ていても歴然です。
このように考えていくと現在自分の行っている仕事が社会の中で重要な役割の一端を担うのではないかと感じた記事でした。

いきなり最初からこんなことを書いてしまいましたが、このブログにはもっと日常的なことも書いていきたいと思いますので宜しくお願い致します。