KMC陸上クラブ

府中市民陸上競技場を中心に東京都多摩地域で活動している小学生・中学生・高校生対象のジュニア陸上クラブ(陸上教室)です!

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子供の食について考える

子供の食について考える

合宿の食事やアスリートのトレーニング日誌を見るとほとんどの子の食事量が少ないので、いつも注意するのですがなかなか改善されません。
小学生の全国大会では他県の子たちと一緒に食事をするのですが、東京都選手団はいつも食事を大量に残しているのに対して他県のテーブルからは元気におかわりをする声が聞こえます。
東京都選手団の小学生が体格でも競技でも負けてしまう原因の一つには食事も大きく関係していると思います。

では量ではなく食事の内容はどうでしょうか?
これもやはりバランスのとれていない子が多く、好き嫌いを聞くとあれも嫌いこれも嫌いという偏食の子が多いので困ります。
特に野菜嫌いが目立つように感じます。

自分の子供の頃を思い出してもご飯は小さなどんぶりに3~4杯は食べていて親に『食べすぎだ!』と止められるくらいに食べていましたし、好き嫌いもなく何でも食べていました。
野菜でいえば今でもサラダならボールに何杯あっても食べたいくらいです。

やはり食が強くなければ競技も強くなれません!
食べるから体が大きくなり、食べるから厳しい練習ができるのです。
スポーツ選手が練習量に対して食事量が少なかったらどうなるか真剣に考えて欲しいです。
強く大きな体を作り、怪我をせず、そして良い練習をするためには食事は欠かせないものなのです。

では子供たちの食への意識を変えるにはどのようにしたら良いのでしょうか?
一つのヒントが7月5日の読売新聞の記事(子供の食)にありました。
子供たちへのアンケート
給食に嫌いな食べ物が出た場合にはどうしますか?
我慢して全部食べる 63.2%

保護者へのアンケート
嫌いなものを家で出したら子供は?
我慢して全部食べる 22.7%

この数字を100%鵜呑みにすることはできませんが、この傾向は少なからずあるのではないでしょうか。
やはり家庭でのしつけがどれだけ重要であるかということがわかると思います。
実は私も幼い頃は嫌いなものがありました。しかし、自分に出された物は責任を持って全て食べるように教育され、その結果何でも食べられるようになりました。

そこでもう一つ紹介したいのは7月16日の読売新聞(子供の食)に載っていた小泉武夫氏(東京農業大学教授)の言葉。
本来食事の前の『いただきます』は『あなたの命をいただきます』という意味がこめられている。
これをどれだけの大人が理解して子供たちに伝えているでしょうか。食料自給率が40%の日本ではこのような教育を家庭で行っていかなければ子供たちの食への意識は変わらないと思います。
飽食の日本に生まれた子供たちに対して、植物や動物の命をいただいて自分たちが生きている、この現実を教えることが必要であり、そんな現実を目の当たりにしない東京の子だからこそ食事を残す子が多いのではないでしょうか。


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