KMC陸上クラブ

府中市民陸上競技場を中心に東京都多摩地域で活動している小学生・中学生・高校生対象のジュニア陸上クラブ(陸上教室)です!

TEL.042-426-4161

〒182-0036 東京都調布市飛田給2-42-12-101

ご挨拶

川口博正

代表からのメッセージ

KMC陸上クラブは2000年のシドニーオリンピックをきっかけに地元周辺地域(狛江市・三鷹市・調布市)の子供たちを集めて発足したジュニア陸上クラブです。
小さな地元地域の陸上クラブとしてスタートした当クラブも現在では埼玉県・千葉県・神奈川県からも生徒が集まってくる程にまで成長しましたが、発足に至るまでの経緯を簡単にご説明させて頂き、クラブが目指す方向性などをご理解頂ければと思います。

2000年のスポーツ界はシドニーオリンピックの話題一色でしたが、その中でも一番注目を浴びていたのは高橋尚子選手でした。
当時の高橋選手は走れば必ず優勝すると言ってもいいほどに圧倒的な強さで、シドニーオリンピックでも予想通りに優勝したのですが、それは日本の女子陸上選手として初の金メダルという快挙でもありました。
オリンピックを前に、その高橋選手の強さについてスポーツトレーナーの仲間たちと侃々諤々の議論を交わしていたところ、友人から『マラソンは確かに強いけど、日本の短距離選手はやはり世界で勝てないのだろうか?』と疑問を投げかえられ、咄嗟に私が発した言葉は『正しい指導を小さい頃から受けていれば日本の短距離選手も世界で勝てる!』でした。
その頃の私は、高校生以上の指導しか行っていなかったのですが、どうしても理想の動きに近づけることが難しく、漠然とそのような事を考えていたのかもしれません。しかし自分で咄嗟に発した言葉で自分が気付かされたような感覚でした。
一度それに気付いてしまったら気持ちを抑えられず、その場にいた仲間を巻き込んで一気にジュニア陸上クラブの発足に動き出したのです。

当時は私も含め、スタッフ全員がトップ選手にしか興味が無く、打ち合わせをしていてもいつの間にか伊東浩司選手(当時の100mアジア記録保持者)の話題になってしまうような状況でした。しかし私が考えている理論がどのようなもので、何故ジュニア期に教えなければいけないのかということを伝えるために練習会や議論を積み重ね、徐々にみんなの気持ちを一つにしていきました。
その後、たくさんの方々にもご協力いただき、ようやく2001年から生徒を募集するまでに至りました。

当クラブはスポーツトレーナーが立ち上げた陸上クラブとして、既存の指導法に捉われる事無く、人間の体の構造から理想の動きを考え独自の指導法を確立させました。
現代の複雑な社会環境の影響から、体の正しい使い方を忘れてしまっている子が多いので、走り方だけではなく、ストレッチや筋トレなどから動きを修正することにより、無駄の少ない走動作を獲得しています。
正しい体の使い方は速く走れるだけではなく、どのような種目にも対応できる体になり、また怪我のリスクが減る事で選手寿命も伸ばせるので、ジュニア期の指導では体の使い方を教える事がとても重要だと思っております。

2009年には安藤百福記念章も頂き、今では完全にジュニアの指導者になってしまったように思われていますが、やはり最終目標はトップ選手の指導です。
子供たちを指導したことにより、私自身たくさんの事を勉強させてもらいましたので、ジュニア陸上クラブを立ち上げたのは正しかったと感じていますし、今後もジュニアの指導は続けたいと思っております。
環境の整備など、今後もまだまだ課題だらけですが、当初の目標を見失う事無く当クラブから世界へ羽ばたく選手が現れるように邁進して行きたいと思います。

KMC陸上クラブ
代表 川口 博正