“子供の体力”は2005年のひとりごとでも取り上げましたが、昨日も子供の体力低下に関するデータを本屋でたまたま目にしたので、久々にこのテーマで書いてみたいと思います。
前回は読売新聞に載っていた50m走の記録低下に関することだけでしたが、今回目にしたデータは50m走プラス、立幅跳、ソフトボール投の記録や身長体重の推移まで載っていたので、とても分かりやすいものでした。
データはグラフ化されているのですが、身長や体重がグングンと伸びているのに対し、走・跳・投のデータは下がる一方でした。
単純に考えれば体格が大きくなるのに対して走・跳・投のデータが比例して上がるはずです。
しかし、反比例しているというのはとても不自然です。
スポーツ界では年々記録が向上しているのに対して、平均体力が低下の一途を辿るということは、一部の子が著しく低下をしているということになります。
この不自然な状態を作っているのは社会(大人)です。
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9歳児のデータ
1985年 2005年
50m走 男子 9.4 男子 9.69 -0.29
女子 9.74 女子 9.97 -0.23
立幅跳 男子158.5 男子146.1 -12.4
女子147.3 女子136.1 -11.2
ソフト投 男子25.13 男子21.92 -3.21
女子14.22 女子12.55 -1.67
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体格と体力、心と体などの調和がとれていない不健全な子供が増えていると思います。
そろそろ学力の向上に偏りすぎた教育を改めていく必要があるのではないでしょうか。
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【健全】 大辞泉より
1 身心が正常に働き、健康であること。また、そのさま。「―な発達をとげる」
2 考え方や行動が偏らず調和がとれていること。また、そのさま。「―な社会教育」
3 物事が正常に機能して、しっかりした状態にあること。また、そのさま。「―な財政」